1959-10-13 第32回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第6号
これは、日本は原爆を受けた国で、最初の原爆を被爆した国民であって、福龍丸事件に至る三回の被爆ということで神経過敏になっているかもしれませんが、今一番問題になって、きょうも安川社長にいろいろ伺ったのは、安全性がどう確保されるかということです。そのことでいろいろと御考慮を願いたい。
これは、日本は原爆を受けた国で、最初の原爆を被爆した国民であって、福龍丸事件に至る三回の被爆ということで神経過敏になっているかもしれませんが、今一番問題になって、きょうも安川社長にいろいろ伺ったのは、安全性がどう確保されるかということです。そのことでいろいろと御考慮を願いたい。
と同時にもうその当時はビキニの例の第五福龍丸事件でございますが、ああいうことが起っておりました、ものですから、これは基礎医学だけの問題ではない、今や公衆衛生の問題にもなるということでございまして、あわせて放射線衛生研究所というものを厚生省の所管で作ったらよいであろう。
このときもお役所関係や、特に新聞記者の方々に——非常に妙な、福龍丸事件以来、あたかも放射能の事件をマグロが全部しょったかのようなニュースが非常に多く出て、われわれ業者としては泣いたわけであります。そういう意味で、マグロはそんなに心配ないのだということで、そのときマグロを相当出しまして、試食していただいた事業はございます。
それから第三の、これは最も困る損害ですが、それは福龍丸事件のような不幸な事件でございます。船体並びに乗員、中には死者も出るというような、最もおそろしい被害でございます。これにつきましては、第一に、そういうことが起らないようにしろというのがわが方の強い要求でございますが、不幸にして起った場合には、十分な補償をしなければならないというのが、わが方の主張でございます。
そうしますと、残る、つまり福龍丸のような事件の被害、これは先方が人間としてできるあらゆる予防措置を講じておると言っておるのでございますから、これをいや、また福龍丸事件が起るんだ、起るんだと言って、それでまた振り返って根拠にすることは、先方の回答ぶりからいたしますとできないと考えるのであります。
○岡井政府委員 この前の福龍丸事件がありました苦い経験にかんがみまして今回は早目に、アメリカからの情報がわかりました際に、各関係船には確認証を取りつけて、確実に情報を流しております。
ただ、これはやや学者として脱線かもわかりませんが、国際司法裁判所への提訴をアメリカが受諾するというような態度があるならば、この前の福龍丸事件の場合でも、法律問題を引っ込めないで、あくまで法律問題として堂々と賠償の支払いをしてくると私は思うのです。そういう法律問題にすることがいやなので、あくまでこれは政治的に解決しようというアメリカの政策だと思います。
また日本という所を一つ目標として遠隔の地から考えてみても、理論的にはそうこわいものでもないし、また一昨年の福龍丸事件のときから考えてみても、もうすでに二年後においては福龍丸の放射能もなくなっておるとか、あるいはその後放射によって影響を受けた人間が出てこないということから考えれば、見た目には遠隔の地の人は安全かもしれないけれども、いつどれだけのいわゆるアクシデントが起るかわからない。
今まで先生の同僚である物理学者の諸先生の方々から御意見を伺っても、またわれわれアメリカとのいろいろな、たとえば軍事的に申しますならば、今、日本に入っております顧問団、これは御承知の通りMSA協定によって正式に入って権限を持っておる顧問団でございますが、先般ビキニであの福龍丸事件が起きましたときに、アメリカはこの調査と技術発表についてどういう干渉をしたか。
昨年三月第五福龍丸事件が発生以来直ちに事件の調査概要をアメリカ側に申し送ると共に、四月とりあえず第五福蹄丸関係損害資料を、なお続いて五月アメリカ側ビキニ実験によりわがほうのこうむりました損害の資料、これを一括提示いたしました。本事件の損害に対し、アメリカ側は責任を有することを指摘し、速やかに補償を行うように交渉を行なったのであります。
あのビキニの水爆実験によつて福龍丸事件が起きました。御承知のように、国会では水爆実験の禁止の決議を満場一致でやつた。ところが当時の吉田内閣の官僚出身である宮廷外交官と申しますか、岡崎前外務大臣は、国会の満場一致の決議があつたにもかかわらず、今後ともアメリカの水爆実験に協力する、こういう驚くべき発言をやつている。国民は憤激した。あなたは官僚出身じやない。大衆政治家とみずから任じていらつしやる。
あの第五福龍丸事件を見てもわかる。そこで、必要あればソ連にだつて要求していいと思う。鳩山さんは水爆とか原爆のいらないような世の中にしたいという、そこでアメリカに対しても、ソ連でもいいです、原子爆弾、水素爆弾を持つている国に対して、こういうものは人類の破滅になるのだからやらないようにしてもらいたい、こういう声明、要求を鳩山総理大臣としておやりになる意思があるかどうか、これを承りたい。
しかしながらその最終的決定は、すでに福龍丸事件が起きてから半年有余になるにかかわらず、いまだに具体的決定を見ず、うやむやの間に過されておるというのは、まことにわれわれ日本国民として遺憾に思うのであります。
第五福龍丸事件による一般市場人気、一般的恐慌状態がビキニ事件に相当因果関係があるか、それとも新たな追加事実であるかということは後に触れたいと思います。そこで最初のトレイル・スメルター事件に返りまして、その場合直接損害、間接損害がどのように区分けされたかということについて申述べたいと思います。
一つ伺いたいと思いますのは、国民が最近特に不安に思つておる点は勿論福龍丸事件の問題もさることながら、最近の新聞紙上等にはその後入つて来る魚にも相当の被害があるということが出ております。
○楠見義男君 前回にもお伺いしたことを重ねて技術的な問題でお伺いして恐縮なんですが、今の直接損害或いは直接損害とみなして然るべき間接損害の問題なんですが、それは前回お伺いしましたように、例えば福龍丸事件の直後四、五日間にこちらへ来て、そして廃棄されたもの、これは準直接損害ですが、直接損害に入れてもいいと、こういうような御意向もお伺いしたのですが、それ以後、例えば最近もどんどん廃棄されておるもの、これは
○参考人(三宅泰雄君) 私は今度の顧問団の一人といたしまして、大気と海水の汚染の問題を主として担当したのでありますが、第五福龍丸事件以後多くの船が放射能の汚染を受けて損害を受けたわけでありますが、その汚染の仕方は、大体空から放射性の塵が降つてそれによつて非常に強度の放射能の汚染を受けておるとまあ判断されたのであります。
第五福龍丸事件以後、南方から帰つて参りまする漁船やまぐろには必ず人工放射能が検出されまして、最近におきましては近海の魚族にも放射能を保有するものさえ発見されて参りました。しかしながら、まぐろや漁船にのみ放射能が発見された時代は過ぎまして、最近では、局地的、局部的な水爆の恐怖時代は去りまして、全国的な、普遍的なものになろうとしておるのであります。
○国務大臣(草葉隆圓君) 第五福龍丸事件以来、ことに最近の降雨につきましては、検査いたしました結果、雨水中にかなりの放射能の存在を認められておりまするので、上空には放射能を帯びた塵埃が流れておることが想像されるのであります。張る五月十七日以降は降雨ごとに検査をいたして参つておりまするが、その汚染の度は降雨ごとに減じて参つております。
あの福龍丸事件の直後に新聞にも出ておりましたが、ストロンチウムを中心にした相当毒性の強い放射能が今回のような、ああいう悲惨な結果をもたらしておる、こういうふうに聞いておるのでありますけれども、先生の御研究によりまして、今回のあの灰ないしは福龍丸等に現われておる放射能は、どの程度人体に影響を与えるものか。
――――――――――――― 四月十七日 第五福龍丸事件関係者の利益擁護に関する陳情 書(第二七九八 号) 岩国市沖合における外国軍隊の砲爆撃演習停止 に関する陳情書 (第二八一三号) 太平洋水域における原爆等の実験反対に関する 陳情書(第二八一 八号) 沖縄在住奄美同胞の居住権の自由並びに既得権 益の保護等に関する陳情書 (第二八一九号) 北海道十勝郡大津村の米駐留軍演習地接収反対
こういうような一連の事実を考えてみても、いわば非常に非人道的と言おうか、傍若無人と言おうか、これに対して日本の外務大臣たるものが、なおこれに協力することが自由陣営に対する防衛を強化することに役立つ、そういうことになりますれば、あなたはそれでは第二、第三の福龍丸事件があつてもさしつかえない、こういうふうにおつしやるかどうか、もう一ぺんはつきりとあなたの御心境を承りたい。
次に政府においては、第五福龍丸事件の善後措置に関する打合会を中心として、対米補償要求をおまとめになつたようでありますが、この結論は、どのようなものでございますか。又その調査の基本は、どこに重点をおいてなされたものでありますか。お伺いいたしたいのであります。